晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

50年の時の流れが変えたもの

たぶん来年の春で、秋田から首都圏に出てきて50年になる。

その頃、方法は鉄道を使うしかなかった。

国鉄の夜間急行「津軽」である。

急行「津軽」は、青森を出発し、奥羽本線を経由し、14時間かけて上野に着いた。

暗くなってから大館で乗車して、福島あたりで東北本線に入っていたが、秋田、山形を通っていたはずだが、夜中だったのでほとんど風景の記憶はない。

東北新幹線が完成するまで、何度この夜間急行「津軽」に乗ったことだろうか。

 

東北新幹線の大宮ー盛岡間が開通したのは、昭和57年(1982年)で、上野ー盛岡間となったのは昭和59年(1984年)である。

さらに、盛岡ー新青森間が完成して、全線開通したのは平成22年(2010年)のことである。

その後、秋田新幹線山形新幹線の完成によって、1993年には急行「津軽」はなくなってしまう。

現在、急行「つがる」は、青森ー秋田間の急行として残っている。

新幹線によって、上野ー盛岡間は3時間ほどに短縮された。

妻と長男次男、それに妻の両親を連れて、大館の姉のところに行ったことがある。

1990年頃のことであるが、盛岡までは3時間で行けたが、盛岡ー大館間は花輪線というローカル線なので、やはり3時間かかった。

しかも、夏だったのに冷房がついてなかった。

かなり、遠い旅行だった。

 

昭和62年(1987年)には、東北自動車道が全線開通した。

家族みんなが、ゆったり乗れる大きめの車に買い替えていたので、何回か姉の家に遊びに行った。

姉は、生まれ育った村の隣村に嫁いでいたので、山や川や田んぼがすぐ近くにあった。

東北自動車道は、当初は岩槻ICから入ったので、岩槻までは国道16号でけっこう大変だった。

そのうちに、常磐自動車道磐越自動車道が開通すると、そちらを使うようになった。

距離の短縮にはならないが、一般道が短いので走りやすかった。

柏IC〜いわきIC〜郡山IC〜盛岡IC〜小坂ICという具合である。

自動車道の総距離は700km弱なので、朝早く出て休憩とりながら、夕方に大館到着だった。

自動車道の出口は、十和田ICを使っていたが、そのうちにもっと使い易い小坂ICが使えるようになった。

 

高速道路ができたことで、「高速夜行バス」というものが使えるようになった。

秋北バス」という秋田県北部のローカルバス会社が運営していて、夜遅く池袋を出発して、朝早く大館に到着する。

高速夜行バスの利点は、自分で車を運転しなくてもいい、新幹線に比べて料金が安いことである。

しかし、欠点は眠るのが難しいことである。

今は、席も三列なので隣の席と離れていて、リクライニングにはなっているが、ぐっすりは眠れない。

二度ほど、家族で利用したが、家族には不評だった。

もう、乗りたくない、と言っている。

 

昨年2月、秋田に帰郷した。

その時は、私一人だったので、高速夜行バスで行った。

私も、眠れないことが多いが、乗り換えがないのは便利である。

母の一番上の姉の葬儀のための帰郷だった。

父と母の兄弟姉妹は、いなくなってしまった。

父は七人、母は五人の兄弟姉妹だったので、従兄弟と従姉妹は何人かいる。

あとは、幼なじみである同級生たちがいる。

それにしても、これからは、なかなか帰る機会はないかもしれない。

 

現在は、選択できる手段がもう一つあって、旅客機である。

秋田県には、秋田空港が1961年に開港している。

日本海に面する秋田平野に位置していたが、冬になるとよこかぜの影響を受けるなどの問題があり、1981年に、秋田市中心部から南東20kmの丘陵部に移転している。

秋田空港は、秋田県の中央部にあるので、県北部からは山岳地帯が間にあるのでアクセスがむずかしかった。

そこで、平成10年(1998年)秋田県北部の鷹巣盆地中央に、地方管理空港として大館能代空港(秋田北空港)が開港した。

羽田空港から秋田北空港まで、70分である。

空港からは、大館市まで車で25分ほどで、アクセスは申し分ない。

しかし、私はまだ利用したことがない。

運賃を調べてみると、新幹線で盛岡経由で帰るよりも、割安であるように思えるので、機会があれば利用したいとは思うが、なかなかチャンスがない。

 

50年前の夜間急行しか手段がなかった時代を考えると、今はそれぞれの状況に応じて選択することができる。

日本列島は、なんと狭いものになったのだろうか。

 

 

 

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