高校生時代の私は、映画少年だった。
毎月、一回は必ず映画館に通っていたのだから、そう言えるだろう。
高校卒業後は、そこまで映画館に通うことはなくなった。
それでも、年に何回かは行っていた。
映画についての記事を読むことは、好きである。
俳優や女優についての記事も、好んで読む。
ネットの時代になって、映画についてのサイトはいくらでもある。
新しく公開される映画について情報は、いろんなところで手に入れられる。
いろいろ見てるうちに、映画情報についてのデータベースサイトがあることを知った。
そこのあるデータをもとに、電子書籍を作ったりしていた。
もちろん、自分が利用するだけの、自己満足的なものである。
いろいろな映画情報サイトがあって、データベース的に使えるものがあった。
Yahoo!映画というサイトがあるが、ここのデータは「シネマトディ」のサイトのものを利用している。
「all cinema」というサイトもあるし、「キネマ旬報映画データベース」という老舗を受け継いだ「kinenote」というサイトもある。
他にも、同様なサイトはあると思う。
ところが、これらの日本の映画サイトは、一長一短がある。
映画サイトなのに、ほとんど写真が使われていない。
作品情報は充実していても、人物情報がほとんどない。
作品や人物の情報ページの一覧性が悪く、使いにくい。
何度も、クリックしないと情報にたどり着けない。
英語のサイトで、"Internet Movie Data Base"(IMDB)という映画情報サイトがある。
私が知ってる限りでは、最高の映画サイトだと思う。
バランスが良くて、使いやすい。
作品や人物を開いただけで、全体を見ることができる、詳細についてはみたければワンクリックすればいい。
日本のサイトと違って、写真も多く、充実している。
肖像権などの法的なものが、日米で違っていているのだろうか。
もちろん、日本の作品や人物も収録されている。
「kinenote」 キネノート
私が、映画のデータベースに興味を持っていた頃、「キネマ旬報映画データベース」というサイトがあった。
日本を代表する映画雑誌である「「キネマ旬報」社が、長年蓄積した映画に関するデータベース・サイトだった。
使ってみて感じたのは、映画作品についての情報はとても充実しているように思えた。
しかし、人物情報については、経歴などの人物についての解説はまったくなく、出演作品の一覧があるだけだった。
しかも、映画という映像を扱かうものなのに、作品や人物に関する写真がまったく掲載されていなかった。
これは、映画情報としては致命的な欠陥のような気がしていた。
その後、「キネマ旬報映画データベース」は、キネマ旬報社の持つもう一つのデータベース「kinenote」と統合された。
現在のデータベースを見ると、かつてのものと少しは変わっている。
作品については、次のとおりである。
基本情報として、ジャンル、製作国、製作年、公開年月日。
スタッフとして、監督、脚本、製作、撮影、キャストとして俳優名である。
あとは、解説、あらすじ、関連するキネマ旬報の記事。
人物については、次のようになっている。
氏名のあとに、スタッフ、キャストの表示、本名、出身地、生年月日、没年月日。
写真については、作品・人物ともほとんど使われていない。
作品によっては、新しいものには写真や動画が使われているものもある。
人物については、写真はほとんどなく、略歴も空欄のままであるものの方が多い。
IMDB 「Internet Movie Data Base 」
「インターネット・ムービー・データベース」は、1990年に創立されているが、1998年にAmazonの傘下に入っている。
このサイトが、写真や動画をふんだんに掲載しているのは、Amazonが関わっていることが大きいと思う。
著作権や肖像権の問題が、どのようにクリアされているかは興味のあるところである。
作品についても、人物についても最初のページですべて項目について一覧できる。
たとえば、人物については、氏名、写真、経歴、写真、動画、代表作品、出演作品をすぐに見ることができる。
リンクを貼った、フレッド・アステアの場合は、730の写真、28の動画を見ることができる。
作品についても、同じように作品名のあとに、動画、写真、キャスト、スタッフ。
そして、あらすじ、最後に製作についての基本情報というところである。
申し分のないサイトであるが、すべて英語である。
なぜか、日本の作品の作品名は日本語で表示されている場合もある。
このサイトが、日本語化されることはないだろうか。
音楽CDが、売れなくなって久しい。
日本だけで、なんとかCDが売れてるらしい。
映画のDVDだって、同じなんだろうな。
もうネットなしでは、音楽も映画も考えられないのだろう。
そういう意味では、AmazonがIMDBというサイトを持ってるのは、正解なんだな。
日本の企業は、そういう先見の目がないのだ。
日本は、アナログとデジタルが共存するところだから、難しいのかな。