晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

IMEパッドのユーザー辞書を活用することに気がついた

菅江真澄の文章を、テキスト入力している。

OCR処理したテキストの認識誤りの部分を訂正していく。

たまには、ひらがなやカタカナの誤りもあるが、ほとんどは漢字、特に画数の多い複雑な漢字である。

それを、IMEパッドを使って、目的の漢字を探して正しい漢字を入力する。

どこかで使われていた漢字が、再度出てきたら、また同じことを繰り返す。

手描きで認識する方法は、なかなかむずかしくて、なかなか探し出せない。

部首や画数から、探す方法もあるが、これは一覧に出てくる漢字が多すぎるし、デスプレイの表示では細部がよく見えず、漢字の判別がむずかしい。

 

こんなことをやっていて、今頃になって気がついた。

苦労して探した漢字を、IMEパッドに単語登録すれば、繰り返して使うことができる。

IMEパッドというのは、ウィンドウズ付属のツールであるが、その機能である単語登録では、単語、読み、品詞を登録すれば、優先的に変換候補になるようである。

テキストで一覧表にすれば、まとめての一括登録もできるようだ。

単語というのは、100字くらいまでの文章でもよくて、読みは1字でも可能のようだ。

使い方によっては、入力の手間を格段に減らすことができる。

 

私は、今までこの単語登録を使ったことがない。

しかし、かつて勤めていてPCを使っていた頃に、よく使うことばを登録すれば楽なんじゃないかな、と考えていたことを思い出した。

単語登録というのは知っていたが、実際にはやってなかった。

たとえば、組織や会社などの正式名称や住所などの長い文字数のものである。

「ひ」という読みで、「柏市立図書館光ヶ丘分館」という単語を登録すれば、「ひ」という1文字の入力で、「柏市立図書館光ヶ丘分館」と11文字の名称に変換できる。

 

スマホで、メールの入力などをしていると、入力予測という機能がはたらく。

1文字入力しただけで、今までの入力した履歴から予測される言葉が表示される。

そのリストから選択すると、次の予測リストが表示される。

それを、繰り返していると、それだけで入力が終わってしまったりする。

入力の内容が、決まりきったものだったら、入力はわずかなものである。

 

この「入力予測」という機能は、私が20年近く前に、PDAのクリエを使っていた頃に、「PoBox」というアプリがあってそれが「入力予測」の最初のアプリだったと思う。

今は、各社からさまざまなアプリが出ているようだ。

ケータイやスマホが、ここまで爆発的に普及したのは、このアプリのおかげなのではないだろうか。

文章のすべてを、いちいち入力しなければならなかったら、ここまでみんなが使おうとはしなかっただろう。

 

ここで、菅江真澄に戻るが、彼は200年ほど前江戸時代後期の人である。

真澄の文章には、とてもむずかしい漢字が多く使われている。

彼の文章は、他の人に読んでもらうために書いたものだと思われるので、ことさらにむずかしい漢字を使ったのではないと思う。

江戸時代の知識人が、身につけている漢字の教養が、そこに現れているのだろう。

現代の日本人が使っている漢字は、教育漢字1026字、当用漢字2136字である。

でも、戦前から戦後にかけて日本で刊行された「大漢和辞典」には、50306字収録されているそうだ。

中華民国で刊行された「字典」では、10万字を越えているらしい。

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菅江真澄全集の本文では、漢字のわきにカタカナで振り仮名があったりする。

振り仮名は、フォントが小さいので、濁点「゛」か半濁点「゜」かわからない。

私は、ど近眼なので、だいたいは目を近づければ小さな文字でも見ることができるが、それでも限界がある。

もちろん、その場合はメガネをはずす。

それでもだめなら、スマホのカメラで、拡大撮影して、確認しているのが現状である。

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いつもながら、思うこと。

著作権が切れているような古典は国の財産なのだから、電子テキスト化を国がやらないのかな。

 

 

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