晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

高音と低音の音楽文化

バンドメイドという女性バンドが、全米をコンサートツァーしているということを、このブログに書いた。

すでに、ツァーは終わったが、ツァー中は毎日コンサートのライブ映像をYouTubeで見ていた。

ロックフェスティバルとコンサートが13回、追っかけのようなものである。

ファンカムという観客がスマホで撮影したビデオであるが、音響のスタッフの腕がいいのか、音のバランスも良く、気持ちよく聴けた。

バンドメイドというバンドは、ドラム、ベース、ギターに才能あるメンバーがそろっている。

特に、YouTubeのリアクション動画などでは、ベースのMISAさんに対する評価が高かった。

MISAさんは、キャラクター的には無口で地味な存在だが、コンサートでも声援が大きかった。

それを見ていて、アメリカは「低音の音楽文化」である、という文章を読んだことがあることを、思い出した。

 

数年前から、「高見鈴虫」さんという方の、「終末を疾うにすぎて...」というブログを読んでいた。

彼は、パンクバンドの元ドラマーで、現在はニューヨークに住んでいて、ブログは2006年から始めている。

私が、このブログを知ったのは、2016年だった。

内容は、多岐にわたっているが、私は興味のある音楽や映画あたりを読んでいたので、ほんの一部しか知っていないかもしれない。

ブログのプロフィールには、次の文章がある。

「日本を出でること幾歳月
 世界放浪の果てにいまは紐育在住
 人種の坩堝で鬩ぎ合う
 紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
 戯言満載のキレギレ散文集」

shumatsuwotohnisugit.blog.fc2.com

 

このブログの中で、アジアの音楽は高音で、アメリカの音楽は低音だ、というようなことを言っていた。

ヨーロッパは中音だとも書いていたような気がするので、その箇所を探してみたのだが、16年間にわたるブログ自体があまりにも膨大で、見つけることが出来なかった。

アジアの音楽が、高音中心であるということは、確かに思い当たることがある。

イザベラ・バードの「日本紀行」という著書がある。

明治時代に日本を訪れた英国の女性旅行家であるイザベラバードが、東北北海道を旅行した記録である。

この中で、日本の音楽について、三味線の音や甲高い歌声は、耐えがたいというようなことを書いていた。

アメリカだけではなく、イギリスも低音の音楽文化なのだろうか。

 

彼は、アメリカが低音の音楽文化であるということを、実感したらしいのだが、どういうことだっただろう。

ジャズなどを聴くと、ベースの音が重要なのはわかる気がする。

でも、アメリカはジャズだけではない、カントリーもある。

リアクション動画を見ていると、うるさいくらいにベース、ベースと言ってる。

ベースが気になって、仕方ないのだろうか。

アジアについて考えると、音楽だけではなく、会話などについても、声が高音なのではないかと思われる。

日本語はともかく、中国語や韓国語の会話も、甲高いイメージがある。

日本語に吹き替えた外国映画を見ていて、原語の英語から日本語に切り替えたことがある。

日本語に切り替えた途端に、オクターブ高いのではないかというくらいに、高い声になった。

英語のゆったりした会話の声が、子どものように高い声に変わる。

これが、アジア人の人種的な身体の違いからくるものなのか、それぞれの言語の持つ特徴から来るものなのかはわからない。

 

ロックバンドの低音部は、エレキベースが担当している。

エレキベースは、通常は4弦のギターで、太い弦を使っている。

ロックが登場する前は、ジャズやフォークの時代だったが、それらのグループやバンドでは、ウッドベースが低音部を担当していた。

フォークの代表的なグループは、PPM、ブラザース・フォー、キングストン・トリオあたりだったが、必ずウッドベースを使っていた。

私の子供時代は、クレージー・キャッツが人気だった。

音楽コントを得意とするジャズバンドだったが、ウッドベースは長身の犬塚弘さんが担当していた。

その後、ドリフターズがテレビの人気者になるが、彼らがバンドだったことを知ってる人は、あまりいないかも知れない。

加藤茶さんは、ドラマーだったし、やはり長身のいかりや長介さんがウッドベースだった。

ウッドベースは、でかい楽器を立って弾くので、長身じゃないとバランスが良くないのだろう。

ドリフターズが、ビートルズの来日公演の前座をやった頃は、エレキベースに持ち替えていたと思う。

 

ウッドベースって、考えたらクラシックのオーケストラで使う「コントラバス」のことだ。

クラシックでは、ほとんど弓で弾くけど、ジャズやフォークでは指で弾いてる。

オーケストラの弦楽器は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと音が低くなるほど、楽器は大きくなる。

管楽器も、同様である。

鍵盤楽器は、それだけで、とんでもなく音域が広い。

ピアノよりも、教会のパイプオルガンの方が古いのだろうが、パイプオルガンの重低音は、かなり強力である。

このあたりを考えると、ヨーロッパは中音というよりも、高音から低音まで幅広くカバーしてる音楽なのだろうか。

 

 

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