子どもたちがまだ小学生の頃、アウトドアブームがあった。
オートキャンプ場が、あちらこちらに出来はじめていて、我が家も何ヶ所かは行ったことがある。テントもそれまでより設営しやすいものがでていたので買った。寝袋も人数分用意していた。
それより前から、私は登山をしていたので、1人用のテントや寝袋、コールマンのポンピング式ストーブ、コッフェルなどは持っていたので、それまでの延長線上だった。
思い出してみると、そんなに何回も出かけてない。
長男家族が、今アウトドアブームである。
テントを買うというので、お付き合いをした。売り場へ行くと、かつてのブームどころではない。凄いことになっている。製品がよく出来ていてかつ選択の幅がある。
寝室、居間、キッチンを分けられるので、気持ち的にそんなに無理をしなくても楽しめそうだ。問題は、奥さんだと思う。心地良いものであるかどうか。
ホテルの方がいいな、となりかねない。
私は、秋田県の山間の村で育った。なべっこ遠足に毎年行っていた。
学校行事だった。各自、米何合持って、鍋や材料は分担して持ち寄っていた。
岩瀬川の流域にあったので、目的地は川の上流を目指した。集落のない上流まで行き、支流がいろいろあるので、その時によって行先は変わった。河原で遊び終わったら、みんなで料理した。石を組み合わせてカマドを作り、流木を集めて焚き木にした。カレーライスが多かったと思う。私は、鍋の担当になって、真っ黒に煤だらけになった鍋を持ち帰って母親によく叱られた。
秋田を出てから、なべっこ遠足が秋田県だけの行事であることを知った。
子どもの時から、アウトドアだったということだ。
なんで、秋田だけなんだろう。不思議だな。