晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

桜も咲いたので江戸川にいく

今年はなかなか桜が咲かないな、と思っていたらいっきに咲いた。

あっという間に、満開だ。

サイクリングで、江戸川を走って柴又まで行くことにした。

この2年ほど、柴又の桜を見ている。

昨年は、帝釈天にお参りして、京成金町駅前の寅さんにもあいさつした。

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いつものように、麗澤大学の通りを旧水戸街道に向かって走り出す。

至るところ、桜が満開である。

地面には、まだほとんど花びらが落ちていない。

水戸街道に合流する中新宿は台地上になるので、登り坂を登る必要がある。

それを避けるために、上富士川の支流である小さな流れ沿いに方向を変えて、まわり路する。

根木内城址公園の手前あたりで、旧水戸街道街道に合流する。

さらに進むと、新水戸街道である国道6号を横断して、旧小金宿に向かう。

この道は、かなりの登り坂が続く。

小金宿の手前の交差点で街道をはずれて右折して、しばらく行くとJR常磐線を越える跨線橋である。

次に本土寺参道を横切ると、傾斜の大きい長い下り坂がある。

考えてみると、小金宿や本土寺あたりのある一帯は、とても大きな台地上にある。

坂を下ると、右手には小金城址の歴史公園があり、流鉄流山線の小金城址駅がある。

 

低地を進んでいくと、右手に大学のキャンパスがあり、桜満開である。

母親が元気な頃に、ここでお掃除の仕事をしていた。

その頃は女子大だったけれど、現在は男女共学らしい。

流山市街に入る手前に、ちょっとした山越えである。

自転車を降りて、歩いて進む。

このコースは、けっこうアップダウンが多く、サイクリングとしてはきついのだ。

この山の下を、つくばエクスプレスの線路のトンネルが通っている。

流山市街を抜けて、江戸川土手に出ると、流山橋は渋滞中だった。

ここは、渋滞の常習箇所である。

他にも、千葉県と埼玉県に架かる橋はあるのだが、ここに集中してしまうらしい。

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流山橋から桜並木を振り返る

流山橋から筑波山の方向を見るが、霞んでいてなにも見えない。

かわりに、江戸川河川敷の斜面に菜の花が咲いていて、一面黄色である。

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橋を渡って、三郷側のサイクリングコースに入ると、すぐに休憩所がある。

自宅を出発したのが9時頃で、到着が10時過ぎというところなので、1時間くらいだがアップダウンが多い。

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休憩所には、サイクリングコースの大きな案内板がある。

「川沿いを走る日本一長いサイクリングロード」とある。

江戸川をさかのぼると、関宿で利根川に合流し、さらにさかのぼると、なんと170キロメートルあるのだそうだ。

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円筒の建物はトイレである

ここは三郷市であるが、江戸川の川沿いには各市各区に災害時用の緊急船着場が作られている。

この辺りにも、河川敷の船着場と広場が作られている。

今日は、天気も良く花も咲いているので、幼稚園の子どもたちが外遊びに来ていた。

桜も満開だけれども、菜の花も満開である。

菜の花は、本来はもっと早い時期に咲くのだろうが、今年は桜と一緒に咲いている。

菜の花の華やかな色に比べると、桜はおとなしく感じる。

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船着場と保育園児

ひと休みしたところで、自転車で走り始める。

両側を菜の花に囲まれたサイクリングコースを走るのは、気持ちの良いものだ。

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江戸川土手のサイクリングコースを、水元公園に向かって行く。

河川敷には、数え切れないくらいの野球グランドがある運動公園になっている。

水元公園に近づいたあたりで、河川敷の道路に降りて走ることにする。

土手のサイクリングコースは、歩行者や自転車も多いが、河川敷の道路は広くてほとんど人影もなく、のんびり走れる。

1時間ほど走って、柴又公園に着いた。

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柴又帝釈天の裏にあるこの公園は、いつもに比べて人出が多かった。

やはり、桜満開で天気も良かったからだろう。

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昨年まではなかった「寅さんミュージアム」の看板が新しく作られていた。

河川敷には、矢切の渡しの船着場もあるが、災害時用の緊急船着場も設置されている。

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旧江戸川の分岐まで、足を延ばしたいので、帝釈天には寄らずに出発した。

30分ほど南下すると、江戸川区に入り小岩菖蒲園の前を通るが、今はなにも咲いてはいない。

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この先に、京成本線千葉街道の鉄橋がある。

いつもは、国道14号千葉街道の橋を渡って、市川に入りサイクリングコースを北上して帰る。

今日は足を延ばして、旧江戸川と新江戸川の分岐である江戸川水門まで行くことにする。

数年前に、一度サイクリングで来たことがある。

30分ほど走ってると、京葉道路の鉄橋をくぐると、篠崎というところに「ポニーランド」という子どもをポニーに乗せてくれる施設があった。

ちょうどお昼時だったので、ポニーは厩舎に戻っているらしく姿は見えなかった。

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ポニーランド

江戸川水門が、見えてきた。

旧江戸川を堰き止めるように水門が作られ、流水量を調整しているようである。

旧江戸川は河川敷といえるようなものも無さそうなので、そうでもしないとすぐにあふれてしまうのだろう。

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江戸川水門

旧江戸川は、水門から南西に向きを変えて流れる。

そして、新中川と合流して、南下し東京ディズニーランドの西を通って、東京湾に流れ込むのである。

ほんとは、新中川との合流点あたりまで行ってみたかったが、とてもそんな元気はなかった。

出発から3時間、もう12時を過ぎていた。

帰りの体力と時間を考えなくては、ならない。

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水門の管理をする河川事務所出張所

旧江戸川もかなりの河幅があるが、新江戸川はその3、4倍の河幅があり、しかも河川敷がある。

新江戸川に架かる行徳橋を渡り、市川市に渡り帰路につく。

あとはひたすら、北上するだけだ。

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千葉街道に近づいて行くと、土手の堤防の幅がとても広くなっている。

スーパー堤防というものらしい。

通常の堤防はせいぜい広くても10メートルはないだろうが、ここは何十メートルもある。

これで、増水しても堤防の決壊を防ごうとするのだろう。

桜の木の記念植樹がしてあって、植樹者の札が建っている。

結婚記念だったり、居住50年記念とか、様々である。

桜が満開の木の下では、シートを広げてお花見をしていた。

堤防の上なので、風通しもよく、広くてそれぞれかなり離れているので、気持ちよさそうである。

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走っているうちに、空模様があやしくなって来た。

陽が翳って、風も出てきた。

なだらかではあるけれど、帰りは上流に向かうことになる。

体力的には大丈夫だが、お尻が痛くてしょうがない。

さいわいに、松戸市に入ると、休憩ポイントがいっぱいある。

スーパー堤防を公園として整備しているようだ。

ベンチやトイレが整備されていて、サイクリングだけでなく、近所の人がお散歩に来れるようにしているのだろう。

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サドルから降りて歩いたり、ベンチがあるたびにひとやすみ。

平坦なサイクリングコースはなんとかなるが、そこまでのアップダウンの多いアプローチがきびしい。

なんとか、帰宅したのが4時だった。

7時間のいい運動だった。

 

 

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