電気炊飯器が、壊れた。
いつものように、予約機能で、炊き上がり時間を選んで、炊飯ボタンを押す。
ところが、エラーマークが出て、セットできない。
エラーは、「中ぶたが閉まっていない」ということらしい。
なかぶたを確認すると、しっかりと閉まっていた。
もう一度やってみるが、同じ結果である。
どうしても、前に進めない。
強制的に、炊飯してしまう、ということができない。
ひとつつまづくと、どうにも前進できなのだ。
なんか、世の中に、他にもありそうな事態である。
どうしたことだろう、と考えてみる。
たしか、前日、妻が中ぶたをはずして、掃除をしていた。
さっそく、象印のサービスセンターに電話をしてみる。
担当の方に、状況を話すと、「それは、センサーの不具合だろう。」ということだった。
修理を依頼すると、基本料金が5000円で、それに部品代がかかるという。
お得意様登録をすると、部品代はほとんど負担なしになる。
どうするか、考えてみた。
この炊飯器は、かまどだき風が売りの製品で、中釜が黒くコーティングされている。
「南部鉄器極め羽釜」となっていて、中釜が重めなので、鉄製なのだろう。
しかし、コーティングは寿命があるらしく、2年ほど使ったら、剥がれて交換したことがある。
たしか、ご飯好きの次男が買ってくれたもので、かなり高めのものだと思う。
そう言えば、以前にも電気炊飯器が壊れたことがある。
東日本大震災の日、私は人間ドックの当日だったので、病院からそのまま帰宅した。
最寄駅で下車して、歩き始めたら、突然大きな揺れがきた。
しばらく、駅前でしゃがみ込んでいた。
やっと揺れが治って、歩き始めたら、途中で何度か揺れた。
自宅は、そんなに被害というものはなかった。
ただ、電気炊飯器のフタが空いていた。
フタを閉めようとしたが、壊れていて、閉まらなかった。
地震の揺れで、揺さぶられて、壊れて開いてしまったのだろうか。
それとも、しっかり閉まっていなかったのが、空いてしまって、その状態で揺さぶられて壊れたのか。
いずれにしても、想像を超えた壊れ方だった。
そのままでは使えないので、買い換えるしかなかった。
私たちは、電化製品に囲まれて、生活している。
身近な、冷蔵庫や洗濯機も、今までに何回も、壊れたことがある。
毎日必要なものなので、切羽詰まって、買い換えている。
でも、突然壊れてしまうということは、ないな。
なんかの、前兆はある。
たいていの最近の電化製品は、コンピュータが組み込まれている。
それによって、メニューを選べば、決まった動作をしてくれる。
炊飯器も、修理となれば、結局は基盤ごと交換ということになるのだろうな。
あらためて、身の回りにある電化製品をながめて見る。
電子レンジも、パン焼き器も、小さなディスプレイがついている。
こんなのは、コンピュータ内蔵だろう。
オーブトースターは、ボタンとダイヤルがついていて、アナログだ。
古いオーディオ・アンプ、これには一応ディスプレイはあるが、ボタンとダイヤルが、やたらと多い。
コンピュータが組み込まれるようになる、その前の段階なのかな。
帰ってきた妻に話すと、とりあえず今日は土鍋で炊いてみる、ということになった。
そういえば、前日土鍋で炊き込みご飯を作っていた。
それにならって、やってみるということだ。
とりあえず、なんとかご飯は炊けた。
翌日は、土鍋ではなく、普通の鍋でやってみた。
我が家にには、「ビタクラフト」という、長年愛用の鍋がある。
表面的には、普通のステンレスの鍋で、中、小の鍋、フライパンがある。
やや厚手で、多層構造になっているようだ。
無水調理、無油調理ができるということで、高価だったと思う。
最初に高温にすれば、あとは火を消しても、保温の状態で調理できる。
40年近く使っているので、取っ手のネジが緩みやすくはなっているが、鍋本体はまったく問題がない。
中の鍋で、ご飯を炊くことにした。
米を研いで、水を加えて、用意する。
ガステーブルで、やや、強火ではじめて、ふっとうして、ふたがガタガタしたら、弱火にする。
弱火で10分、それから火を止めて15分蒸らす。
たった、これだけで、ご飯が炊けた。
焦げてもいないし、ふっくらとふつうのご飯である。
電気炊飯器だと1時間近くかかるが、ガスだと30分くらいだ。
やっぱり、ガスの方が火力が強いのかな。
思ったよりも、簡単で、手間要らずだ。
二、三回やってみたら、これなら電気炊飯器いらないや、と思った。
沸騰して、弱火にするまで、4、5分だけ気をつければ、あとは手間はない。
子供の頃、「はじめてチョロチョロなかパッパ」などと、言われた記憶がある。
これは、本物のかまどで、お釜使った炊き方だろう。
たぶん、鍋の中を高温に保つのが、ポイントらしいので、ふつうの鍋だと気を使う必要がありそうだ。
我が家の場合は、無水鍋を使えたので楽ができる。
という訳で、たぶんこの先、電気炊飯器を買うことはないだろう。
ところで、先日の記事で、日本初のOSを発信しようという「トロン・プロジェクト」というものが、あったということを書いた。
そして、パソコン用のOSとしては、Windowsに敗れたけれど、全てが過去形ではない。
坂村健氏が掲げた「どこでもコンピュータ」という「組み込み用OS」は、現在かなりの電気電子機器の中で、生きているらしい。
「Nintendo Switcthやプリンタのカラリオをはじめ、主に炊飯器・洗濯機・カメラ・ゲーム機などと言った日本メーカーの家電製品に搭載されたマイコンを制御するための組み込み用OSとして、広く使われている。」(ウィキペディア日本語版)