晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

焼きおにぎりをつくる

子どもの頃、おにぎりは焼きおにぎりだった。

中身は、梅干しか塩シャケだった、と思う。

いや、考えたら塩シャケは滅多にないので、味噌漬け大根だったかな。

なぜ、焼きおにぎりだったのかというと、焼き海苔、板海苔かな、それが高価で家にはなかったからだ。

結構大きめなおにぎりを、暖房兼調理用のストーブで、しっかりと焼いて、くずれないようにする。

醤油は使わない、白くてちょっと焦げ色の焼きおにぎりである。

くずれないので、弁当のように外に出かける時のおにぎりだ。

その場で食べるなら、小さめのおにぎりを作って、味噌を塗った手のひらで形を整える。

あったかいごはんと、味噌味がおいしかったな。

そういえば、子どもたちが小さい頃作ってあげたけど、よろこんで食べていた。

 

後年、居酒屋に出入りするようになって、手作りの焼きおにぎりを、お茶漬けと同じように出してもらえることを知った。

焼いた後に、醤油の上をころがしたやつである。

それまで、そういうのを食べたことがなかったが、スーパーの冷凍食品コーナーでも見かけるようになった。

 

結婚したら、妻はお煎餅とお餅が大好きだった。

おにぎりも大好きで、残りごはんがいっぱいあると、焼きおにぎりをつくっていた。

5、6個作って、テーブルの上に置いておくと、いつのまにか無くなってしまう。

子どもたちも、焼きおにぎりは好きなので、あれば手が延びる。

今は、焼き海苔だって、手軽に手に入るし、いつでもあるのだが、焼きおにぎりが簡単である。

妻が、小さめで具のないものを、いくつも焼く。

私は、醤油を入れた小皿にで、おにぎりをころがす、という分担作業である。

最も確実な、残りごはんの活用法である。

 

おにぎりと言ったら、孫娘が小さかった頃を思い出す。

ご飯が食べやすいように、小さいおにぎりのようなものを、ママが作っていた。

おにぎりというよりも、一口大のお団子のようなものだった。

お皿の上に、それが何個ものっていた。

それを、パクパク食べていた。

 

おにぎりつながりで、もう一つ。

きりたんぽ鍋で使う「きりたんぽ」は、細長い焼きおにぎりのようなものである。

杉の串に、ご飯を巻きつけて、焦げめがつくくらいに焼く。

それを、切ったりちぎったりして、鍋に入れるのだが、焼いてあるのでくずれにくい。

でも、これは焼くための時間がかかる。

「きりたんぽ」を即席でやるために、「だまっこ」というのがある。

これは、おにぎりのというよりも、もっと小さいだんごをいっぱい作って、きりたんぽの代わりに使う。

手で握っただけなので、長時間煮るとくずれるが、とりあえずはきりたんぽの代わりにはなる。

  

 

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