晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

空と雲を見ている

外を歩いていると、空が気になる。

青空が見えるような天気だと、雲がおもしろい。

雲って、こんなにいろんなものがあったのかと、驚かされる。

私は、雲の他に、緑の森や林なども興味の対象である。

写真でも撮っておこうとすると、邪魔なものがある。

電柱と電線である。

ふだんは、あまり感じないことだが、いざ写真を撮ろうとすると、こんなにもいっぱいどこにでもあるものなのか、と思ってしまう。

電柱は、道路沿いにどこにでもある。

そして、電線は電柱と電柱を繋ぎ、さらに住宅とを繋いでいる。

まあ、生活感があると言えば、そのとおりだが、自然だけの風景を撮りたいのも確かである。

 

先日、墓参りに行ってきた。

彼岸はまだだが、当日だとこみ合って大変なことになるので、だいたい前もって行く。

いつものように、白井市にある松戸市営の霊園と、船橋市の馬込沢にある船橋市営の霊園である。

松戸市営白井聖地公園は、面積8万9000平方メートルで、昭和63年に開園してるが、松戸市内で土地が確保できなかったらしく、かなり離れた白井市に建設している。

船橋市の霊園の方が、昭和26年開園で歴史も古く、面積も28万平方メートルと広大なものである。

墓参りをしていて気がついた。

霊園には、電柱も電線もない。

夜間は立ち入ることがないので、照明もそんなにない。

そのかわり、墓石はたくさんある。

これは、空の写真が取り放題である。

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人間の身体中を、血管がめぐっている。

電線もまた、日本中の道路に沿って、血管のように、そして毛細血管のように隅々まで網羅している。

巨大な送電線が、心臓に繋がる動脈や静脈になるんだろか。

その空白地帯が、霊園だったということなのかな。

人間の住んでないところは、狭い日本だけどけっこうありそうだから、意外に空白地帯は広いのかも。

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朝早くには、空一面にあった雲が陽が登ると、青空になっていたりする。

そういえば、山の頂上などで朝早いと、雲海が見られる。

一面が、雲の海である。

しかし、太陽が登るとその雲の海はほとんど消えてしまう。

それらの雲は、山よりも低いところにある雲なのだ。

地上から空を見ていると、みな同じ雲だけど、雲のある高度によってかなり違ってるようだ。

地上から低いところにある雲は、よく見てると流れがとても早く、いつのまにか消えてしまったりする。

高いところにある雲は、流れて行くのがわからないくらいに、ゆっくりだ。

人の手では描けないような、繊細な模様もある。

入道雲は、低いところから高いところへと、立ち上がるように延びていって、人の想像を超えたような造形を見せる。

真っ青なキャンバスに描かれた雲は、見ていて飽きない。

 

 

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