不要なCDの整理をしていて、ついでにPCの中の音楽ファイルも整理していた。
私は、音楽ファイルは基本的に、MP3で保存している。
レンタルCDを借りてきては、MP3に変換して、メディアプレーヤーで聴いていた。
なかには、インターネットで見つけてダウンロードした素性不明のファイルもある。
ハードディスクの中のMP3を見ていたら、「シュガーベイブ・ライブ」というフォルダがあった。
これは、FM放送を録音したもので記憶があった。
FM放送を録音したカセットテープが、400本くらいたまっていて、どうしようもなくて10年ほど前に処分した。
捨てる前に、デジタル化しようと、MP3に変換していた。
ところが、パソコンに入力して、ファイル化するのは並大抵ではない。
曲ごとに分割して、曲名も入力しないといけない。
音声だけなので、映像ほどではないにしても、あまりに大変ですぐに諦めた。
「シュガーベイブ・ライブ」はその時に処理した数少ない、カセットテープの分だった。
さっそく、そのファイルを聴いてみたが、素晴らしかった。
まったく、色褪せてなくて、演奏も歌声も、今聴いてもなんの違和感もない。
20年以上前のカセットテープに入っていた音楽とは思えなかった。
のちに、シンガーソングライターとして活躍する大貫妙子さんもいた。
私が、いつ頃シュガーベイブを知ったかはさだかではないが、1973年結成というから、学生時代には知っていたと思う。
このライブは、バンドを解散してソロ活動をしていた山下さんが、バンド結成20年後くらいに、シュガーベイブの曲だけ歌うコンサートをやったものだという。
その頃、山下さんがFM東京でDJをやってた番組で放送したのを録音したのだった、と思う。
曲と語りを分割はしていたが、曲名は入っていなかった。
山下達郎さんという人は、私よりずっと歳上の人だと思っていた。
ウィキペディアで調べてみて、驚いてしまった。
なんと、私と同じ1953年生まれだった。
2月生まれなので、学年はひとつ上だったけれど。
シュガーベイブ・ライブと書いたように、私は再結成のコンサートのように思い込んでいたが、“TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE”というものだったらしい。
1994年のコンサートというから、20年以上と言うよりも、もう30年近い昔になる。
山下さんの1時間の番組で、2回にわたって放送されていた。
ウィキペディアには、このコンサートで演奏された曲名もしっかりと載っていた。
あとで、ファイルに曲名を入れないといけない。
この頃に山下さんは、「オン・ザ・ストリート・コーナー」のように、楽器の演奏やコーラスなどをひとりで多重録音して、重厚なサウンドを作っていた。
私のお気に入りの音楽だった。
山下さんは、番組の語りの中で、自分と同じ頃にバンドを結成して、やはり同じ頃にバンドを解散して、ソロ活動を始めたミュージシャンがいると言って、一人の名前を挙げた。
やってる音楽は、違っているけども、彼が考えていることは、自分にはわかるし、同志だと思ってる、というようなことを言ってた。
それが、「浜田省吾」だった。
学生時代に聴いた「愛奴」というバンドの「二人の夏」というのは、印象に強く残っていた。
そのバンドで浜田さんは、ドラムをやっていたことを知ったのは、彼の曲をよく聴くようになったずいぶんと後のことである。
車の運転をしながら、いつもカセットをかけていた。
子どもに、またかと言われていた。
やはり、同じ世代ということなのかな。