目的地を考えたり、ことばにするだけで、ドアを開けるだけでどこへでも行けるらしい。
私は、ドラえもんの世代でない。
さかのぼって、同じ藤子不二雄さんの「オバケのQ太郎」や「パーマン」を、小学生の頃見ていた世代である。
ドラえもんは、息子たちが小さい頃にいっしょに見ていた。
ドラえもんは、息子たちのお気に入りで、レンタルビデオを借りたり、映画化されたら欠かさず見に行った。
ドラえもん映画の第1作は、「ドラえもん のび太の恐竜」だが、これ何回見たかわからない。
まだVHSテープだったレンタルビデオや、再放送を録画して繰り返し見ていた。
「どこでもドア」は、一つのドアでどこへでも空間移動ができるが、実際には実現が難しいだろう。
現代は、「どこでもカメラ」の時代なのかな、と思う。
でも、一つのカメラで、なんでも写るわけではなくて、どこにでもいろんなカメラがあって、いろんなものを写している。
「防犯カメラ」や「監視カメラ」と言われるものや、目的によっては「見守りカメラ」という建物の内外のペットなどの様子を写すものもある。
たぶん、会社や店舗など、そして駐車場などには設置されてるだろうし、一般の住宅などでも設置されていることが多いだろう。
私が住む集合住宅にも、防犯カメラが設置されている。
住宅の管理組合が、駐車場での車両へのイタズラが続いたのがきっかけで、4台設置している。
数年前に、管理組合の役員をやった時に、カメラが撮影したデータの確認をしたことがある。
データはSDカードに保存するタイプで、ネットワーク対応ではなかった。
設置箇所が高い位置にあるので、定期的にSDカードの内容を確認できない。
何かあったらデータを確認ということで、普段はほとんど活用されていない。
最新の機種は、WIFIなどの無線や有線などネットワーク対応になっているようであるが、その場合は、サーバーなどを用意する必要がある。
そうすれば、カメラに写っている映像をリアルタイムで見ることができるが、担当者が必要になる。
外を歩いて、防犯カメラの存在に気がつくことは、ほとんどない。
私は外歩きが好きで、長時間歩くことも多いので、そんな時には何箇所かで私の姿は、カメラに写っているのだろう。
近隣の街で、小学生の女の子が行方不明になった。
1箇所の防犯カメラに女の子の姿がとらえられていた。
最近は、ほとんどの車に「ドライブレコーダー」が搭載されているが、これも防犯カメラのひとつだろう。
この「ドライブレコーダー」の映像は、交通事故だけではなく、いろんな事件などでも役に立つことがあるらしい。
車は、台数も多く、いろんなところを走っているので、そのカメラの映像はとんでもなく大量なものになる。
防犯カメラは、業務用のようなものから、個人仕様のものまで、さまざまなものが販売されている。
管理組合で使っていたものは、確か30万円くらいしていたが、調べてみたら家庭用などはWIFI対応でも、1万円以下で買うことができる。
ドライブレコーダーも同様で、3000円台、4000円台からある。
そう思うと、この世の中には数え切れないくらいのカメラが、稼働していることになるのだろう。
警察ドラマを見ていると、「Nシステム」というのが出てくることがある。
逃走した犯人の車が、どこを通過して、どっちに向かった、という感じである。
「Nシステム」は、正式名称が「自動車ナンバー自動読取装置」で、走行中の自動車のナンバープレートを自動で読み取り、手配車両のナンバーと照合するもの、となっている。
でもこのための装置があるのは、すべての道路ではなく、次のように主要箇所である。
主要国道・高速道などの重要道路、高速道のインターチェンジの出入口付近、県境の周辺、
都道府県庁・原子力発電所・空港・自衛隊及び在日米軍関連施設・一部の火力発電所、
「Nシステム」は、ナンバープレートの読取システムだが、「顔認識システム」というのもある。
このシステムは、顔面画像を登録してある必要があるので、日本ではプライバシー侵害の点で、空港など限られたところでしか実用化されていないらしい。
高度なシステムでの、認識エラー率はとてつもなく低いものになっていて、中国の「天網」というシステムは、実用化されている、とのことである。
そういえば、中国で大きなイベントでの参加者から、「顔認識システム」を使って多くの指名手配犯を逮捕できたというニュースを見た記憶がある。
まあこれは、中国のような国だから可能なのかもしれない。
そこまで高機能ではなくても、似たような機能はすでにいろんなアプリに搭載されている。
iPadの写真アプリには、検索機能があって、同じ顔の人を検索してくれたり、食べ物の写真だけを見つけてくれたりする。
スマホの写真アプリにも、同じような機能はあったと思う。
PCにしても、タブレット、スマホにしても、たいてはネットワークにつながっている。
セキュリティがあまいと、PCなどは乗っ取られてしまう危険があるらしい。
乗っ取られて、カメラを操作される可能性もあるんだろうな。
便利なものには、危険がつきもので、諸刃の刃のこわさがある。