晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

広葉樹と針葉樹

日曜日の朝に、「所さんの目がテン」という番組を久しぶりに見た。 この番組は、科学番組である。 身近なものを、いろいろ調べてみようというもので、ずいぶん昔から見てる気がする。 こどもが小さいころからなので、20年にはなるだろうと調べてみたら、19…

けふのせはのゝ⑥ 菅江真澄テキスト

十日大瀬河(石鳥谷町)といふに土橋かけたるを渡る。 この流は藤原朝臣盛方の、 「ほどもなくながれぞとまる逢瀬河かはるこゝろやゐせきなるらん」 とながめ給ひしは、これと、もはらいへり。 八幡(ヤハタ)(石鳥谷町)を過て宮部(花巻市)をくれば、花巻とい…

国名について調べてみた17 安房国と総国

これは、私の日本の歴史の勉強のための覚書です。調べたこと、考えたことを書きとめてます。 令制国というものに興味があって、気が向けば調べたりしています。 ひさしぶりに、車で遠出をした。 行き先は、いろいろ考えたのだが、房総半島にした。 ゴールデ…

浮世絵と江戸時代

ここ数週間、浮世絵関係のサイトを、まるごと電子書籍に変換するということをやっていた。 かなり膨大なファイル数で構成されているサイトなので、やはり思ったよりも時間がかかった。 ひとつは、「浮世絵文献資料館」である。 その名のとおり、浮世絵につい…

けふのせはのゝ⑤ 菅江真澄テキスト

八日つとめて寺林(岩手郡玉山村)、河口(岩手町)をへて、巻堀(玉山村)といふ村に斎ふ金勢大明神といふかん籬あり。 こは名にたかふ、石の雄元の形あまた祠にをさめたるはいかにととふに、近きころ盗人とりうせたるを、もとめいだし奉りてのちは、此里のこと処…

時代は変わる

ボブディランが、「時代は変わる」という曲を作ったのは、1964年だそうだ。 私は、その曲をサイモンとガーファンクルの歌で聴いた。 サイモンとガーファンクルは、同じ1964年の自分たちのデビューアルバムで、この曲をカバーしている。 私が初めて聴いたのは…

ブログの記事が消えた

先日、「どんなににんきのあるものでも寿命はある」という記事を書いた。 朝、公開して一時間後くらいに読み直そうと開いたら、記事の内容が消えていた。 文章を削除した記憶はないので、調べてみたがバックアップもなく、どうしようもなかった。 とりあえず…

けふのせはのゝ④ 菅江真澄テキスト

五日 とのしらみゆけば、女戸おし明て、こは水霜〔露をしかいふなり〕しろ霜まじりふりたりとて、真柴折くべ物にるにあたりて、出たつよそひす。 けふは末の松山見にいかんとおもひて、とく/\と出ぬ。 梨木坂のこなたよりは二戸郡といへり。 保登(戸)沢…

どんなに人気のあるものでも寿命はある

けふのせはのゝ③ 菅江真澄テキスト

二日 朝たつ。 をりしも恵音ほつし(法師)、とよりさしのぞき、又いつかなどいへるに、 昨日来てけふの細布たちさらばむねのひがたき別ならまし とて、やを出て、小豆沢村(鹿角郡八幡平村)になれば、いかめしき大日如来の堂あり。 そのゆへは、そのかみ田…

日本語を読む 縦書きと横書き

スマホで、「銭形平次捕物控」を読んでいた。 何かの拍子で、縦書き表示だったのが、横書きになってしまった。 どこかさわってしまったらしいが、どうすれば戻せるのかわからないので、そのまま読んでいた。 スマホの縦長の画面で、横書きの文書を読むのはな…

江戸時代の人名辞典 「先哲叢談」(せんてつそうだん)

古典文学関係のテキストを掲載しているサイトは、ネットの世界にはいくつもある。 そのうちのいくつかは、ときどきのぞいてみて、更新されていないかチェックする。 いつのまにか、リンク切れになって、サイトがなくなっているものもある。 「日本古典文学テ…

けふのせはのゝ② 菅江真澄テキスト

鶴田村(花輪町)の辺になみだ河といふめるは、あはぬ夜毎/\を根み、ながるゝなみだの顔をあらひたるより川の名におへりとも、又いつまで世にすみありつとも、あがおもふ女を見ることこそかたからめとや思ひけん、深き林に入て此男くびれ死けり。 又、その…

電子図書館が身近なものになる①

私の住む柏市の市立図書館が、電子図書館のサイトを開設した。 そんな噂は聞いていたのだが、サイトをチェックしていなかった。 今年の1月24日から、サービスを開始していた。 なるほど、こんな感じである。 柏市の電子図書館 web.d-library.jp 検索ワードを…

雪のある生活

私は、雪国で育った。 このことについては、ブログに何回か書いている。 秋田県と青森県の県境をなす白神山地の南麓の村で、生まれて高校卒業まで暮らしていた。 11月に初雪が降って、12月からから根雪となって、3月頃から溶け始めて4月初めには、あちらこち…

けふのせはのゝ① 菅江真澄テキスト

天明五年(一七五八)の秋、つがろじをへて南陪の鹿角郡になりて錦木のむかしを尋ね、岩手郡、和賀郡を過て仙台路にかゝり、江刺郡に片岡邑に宿りたるまでをかいのせたり。 其言葉みじかういひもたらされば、《けふのせはのゝ》と名づく。 (天明五年―一七八…

紙の本とデジタルの本②

私にとって何度目かの「電子書籍ブーム」が訪れている。 今までため込んでいた歴史書や古典文学などのテキストを、パソコンやタブレットで読めるように、電子書籍に変換している。 きっかけは、「吾妻鏡」である。 このブログに、「令制国」のことを書いてい…

Windows11にしてみた

愛用しているノートパソコンを、Windows11にしてみた。 数年前に、Windows8からWindows10にアップグレードしたものである。 パソコンの調子がおかしいと、初期化するようにしていた。 だいたいは、いつものアプリが立ち上がらないというようなことだが、初期…

けふのせはのゝ 菅江真澄テキスト

津軽から矢立峠を越えて、秋田藩に入り大館の街を通り、山中の沢尻という宿で、「そとがはまかぜ」の日記は終わっている。 大館は、私の郷里であるが、天明5年(1785年)というから250年も前に、菅江真澄が通り過ぎたと思うと、感慨深いものがある。 大館は、…

コロナ療養中

コロナ療養中である。 ついに我が家にも、コロナがやって来てしまった。 パートから帰ってきた妻が発熱し、苦しそうだった。 かかりつけの病院に連絡したら、コロナ用の発熱外来に来るように指示された。 病院の裏にある救急医療の入り口のさらに裏側に、プ…

そとがはまかぜ⑥ 菅江真澄テキスト

廿二日 あさとく、せきて(関手形)わたして越たり。 このあたりの郡はいかにととへど、しらじ、たヾ白河庄とのみいらふ。 みちの左右に白糸滝、登滝、無音滝、日暮し滝、二見滝、折橋の番処を右の沢へおりて温泉あり、鬼湯なり、大人の入湯の故事。 銀山あ…

十進法、そして十二進法?

図書館で借りた本の返却日が迫っている。 どうしても手元に残しておきたい本を、画像ファイルで残すことにした。 なんと暇なことをやるのだろうと自分でも思うが、確かに暇はあるのである。 テーブルにスキャナーを持ち出して、ページを開いてはセットし、ス…

霞ヶ浦は香取海だった

正月に、楯縫神社にお参りした際に、置いてあったパンフレットを持ち帰った。 社殿の脇に、きれいに整理されていた。 内容がおもしろいそうだったので、10種類ほどあったのを、すべていただいてきた。 帰ってから、読んでみた。 おもしろかったパンフレット …

紙の本とデジタルの本①

どうしても読みたい本があったので、図書館で借りることにした。 自宅の近所に柏市の図書館の分館はあるが、分館の蔵書にはないようなので、本館まで出かけることにする。 本館までは、歩けば1時間ほどなので、運動にはちょうどいいのだが、自転車で出かける…

そとがはまかぜ⑤ 菅江真澄テキスト

十八日 志左万、浦石、登久左志(徳才子)、杉の沢、山里(以上浪岡町)。 たれこゝにかくいつおもひ入そめて山里と名の世にしられけん津軽阪(浪岡と青森の境)とふに越来けり。 真萩いと多し、過来るつがろ野とを、いづらをせにせん。 この谷かげ、沢おく…

楯縫神社 茨城県稲敷郡美浦村木原

正月休みに、どこか出かけようということになった。 九十九里浜や屏風ヶ浦で、海を見るのもいいな。 久しぶりに、鹿島神宮もいいか。 などと考えてみたが、どこも混み合っていそうだ。 思いついたのが、霞ヶ浦である。 昨年の夏に孫娘たちと、土浦のあたりの…