二日ひるはれて猶風とく吹ぬ。 三日 こゝを出て常雄のやにくるみちのなかに、わらふだしきて、みてぐら、みところにさしたるは、ものゝけある人を、けんざ(験者)のいのりて、かく、ちまたにまつる、みちきりといふもの也。かくて其やにいたる。 四日 あるじ…
「かつて漢文は、東洋のエスペラントであった。」 加藤徹氏の「漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?」(光文社新書)」は、こんな言葉ではじまる。 books.kobunsha.com この本を知ったのは、「往古の追慕」というサイトだった。 日本の歴史と文学の漢文書…
廿一日 猶をなじところにくれたり。 廿二日 盛方とゝもに徳岡(胆沢郡胆沢村)にいかんとて野はらのみちにいづれば、こまがたの山しろう雪のふりそめたるをはる/″\と見やりて、あないみじや、きのふさえたるげにやあらんなどかたりつゝとなふ。 きのふみしゆ…
世の中にでは、常識では考えられないことがおこる。 まあ、私の常識と、世間の常識は同じではないだろうし、日本の常識と世界の常識もちがうだろう。 今、日本を混乱させている米の問題も、私からすると不可解である。 補助金を出して減反によって生産量を調…
3月頃だったと思うが、エリック・クラプトンが今年来日公演をやるという記事を読んだ。 もうかなりの年齢だろうに、来日するのか。 私としては、ああそうか、という感じだった。 コンサートへ行こうという気にはならなかった。 そして、先日またエリック・ク…
(天明六年 ― 一七八六)かんな月一日になりぬ。しりなる月(九月)うすつきたるもちひを、けふは煎てなめるためしなればとて家ごとにてせり。前屈といふ処の翁の年は、もゝとせ二とせのよはひをつみたるが、あが手づくりにしたるとて、はつよねの?米を、さ…
「中国の詩人」「現代詩人全集」と、かつて手元にあったけれど手放してしまった本を買った。 次に手に入れたのは、「パーソナルコンピュータを創ってきた人々」である。 これは、私がパソコンと出会った頃に愛読していたPC誌に、連載されていた記事をまとめ…
天明6年10月から12月までの日記である。 真澄は、天明3年春に、郷里から旅に出発しているので、旅に出て4年目、年齢は32歳になっていると思われる。 現在の岩手県一関市である陸中西磐井郡山ノ目の大槻宅に、滞在していた。 その間に、藤原秀衡の六百回忌が…
ウィキペデアという百科事典サイトがある。ウィキペデア自体は、世界で300以上の言語で執筆されているのだ、という。 その姉妹サイトに、ウィキソースという文書を収録しているサイトもある。 この中国語版が、維基百科そして維基文庫である。 維基文庫が…
十六日 こゝを出て大原ノ里につきたり。 此郷(サト)五月三日の夜みな灰となれど、芳賀慶明が家は河ノ辺に在れば事なしとて訪(ト)へば、よろこぼひて夜打更るまで月見語らひて、歌はいかにといへるに、 おもふどちこゝろのくまも夏ノ夜の月にかたらふ袖の…
「中国の詩人」を読んでいたのが、20代の終わり頃だった。 そして今、それを再読している。 それよりもさらにさかのぼって、高校生だった頃に、日本の詩人たちの作品を読んでいた。 角川文庫の「現代詩人全集」である。 角川書店から、全10巻で刊行されてい…
十二日 けふは石手堰(イハデキ)ノ神にまうで奉らまく、あるじ安彦(アビコ)中和(ナカマサ)を前(サキ)に北上川の岸づたひに行ヶば、雌嶋(メシマ)、雄嶋(ヲシマ)なンどいふこゝらの岩群(イハムラ)ありて、分ケやすからぬ路也。梢をよぢ蔓(カヅラ…
この一、二週間くらいにYoutubeで聴いた曲が、耳から離れない。 例によって、外国の方が日本の音楽ビデオを見ているいるというリアクション動画である。 アド(ado)さんの「エルフ(elf)」。 アドさんといえば、「うっせぇわ」という曲を聴いたのは、何年前に…
芥川賞と直木賞の発表があった。 この賞の選考は、1月と7月と年に2回なので、けっこうせわしない。 それぞれの賞の受賞者は、一人か二人らしいので、毎年数人の受賞者が生まれる。 今回の授賞式が172回目だというから、いったいどれくらいの受賞者がいるのだ…
廿八日 あさてばかりこゝを出たゝむといふを聞て、姉体(水沢市)といふ処にをるくすし安彦ノ中和(ナカマサ)。 たび衣袖のわたりの別より涙の川のせく方もなし とある歌の返し。 なみだ川身もうくばかり旅衣袖の渡にくちやはてなん 盛方のもとより、 別ても…
数年前に、ほとんどの蔵書を処分してしまったので、手元にはほんとに限られた書籍しか残っていない。 ところが、このところ、いろいろと本を買ってしまった。 退職して通勤をしなくなったので、途中で本屋に寄るということがなくなった。 とはいっても、今は…
この夏は長いな、と思っていた。 それでも、秋分の日が過ぎたら、めっきりとすずしくなった。 そして今は、積雪の便りである。 七月の下旬に、妻の母親が亡くなった。 自宅から歩いて3、4分のところにある病院に、5年間入院していた。 私は、毎日に見舞い…
十日 あさいして、日たけて起たり。 けふは、此江刺ノ郡黒石(水沢市)ノ行道の家に在りて人々と歌よみあそび、あすなん胆沢にいなんなンどいへるに、とみなる事とてふみもて来れば、こを見つゝ常雄は皈り去(イエ)き。 よべよりこゝに、めくらほふしども来宿…
三十日(ミソカ) をちかへり時鳥の鳴ヶば、 ほとゝぎすこゑなをしみそ庭に咲く花の卯月も明日はちりなむ 五月朔ノ日 あすは此家(ヤド)を出たゝむ、去年より馴むつびたる人々に、ふたゝびのたいめ、いかヾなンどおもふ曉郭公の鳴けば、 時鳥なみだなそへそ…
7枚目の図書館カードをつくった。 これまでの6枚は、私の住む柏市、それに我孫子市、鎌ヶ谷市、流山市、松戸市と近隣の自治体の図書館、そして松戸市の東部にある千葉県立西部図書館である。 今回は、麗沢大学の図書館の利用者カードである。 大学図書館のカ…
十九日 あるじ祥尚のいへらく、けふは此あたりの人々をこゝにつどはせて、くるゝまで楽しみあそばむ、こよひもこゝにありてなンどいへるほどもなう小幡ノ為香のとひきて、 数ならぬ身も橘にとひよればえならず袖の匂ひこそすれ とあればいらへて、 いつまで…
十二日 (宮城県)桃生ノ郡鹿股(カノマタ)(河南町鹿又)の有隣(アリチカ)ノ翁、ところ/″\尋ねわびて、けふも又あはでむなしく皈るなンど書て、 尋ねこしかひもなぎさにすむ鶴のこと浦遠く声ぞ聞ゆる とあるを見て、 たちあそぶ方こそしらね友つるのうら珍…
「ウィキペディア」の中国語版である「維基百科」の関連サイトの「維基文庫」が、中国の古典書籍の宝庫であることを、先日書いた。 これを、このところ眺めていたが、中国の古典だけではなく、中国の周辺の漢字文化圏の国々に関わる書籍も数多く収録されてい…
十日 けふもさるがう舞あり。 こよひまた一夜なンどあれど、風なぎたれば、此あたりの花のちり残るも見まほしく、また春のころ見し逹谷(タツコク)ノ窟(イハヤ)、桜原といふ処は名さへおもしろければ、ふたゝびとて平泉を出たつ。 むかし悪路王ひそかに都…
サッカー日本代表の2次予選の試合をテレビで見た。 アウェーのミャンマー戦だった。 試合は、力の差が大きく、ホーム戦と同じスコア、5-0で日本が勝利した。 名前好きの私が、試合を見て感じたのは、ミャンマー選手の名前である。 こんな、スタメンだった。 …
若い頃に、横山光輝さんの「三国志」を読んでいた。 なんと、全60巻という大作である。 タイトルが、「三国志」となっているが、原作となっているのは、史書である「三国志」ではなく、説話である「三国志演義」である。 同じ頃に、「水滸伝」や「項羽と劉邦…
電気炊飯器が、壊れた。 いつものように、予約機能で、炊き上がり時間を選んで、炊飯ボタンを押す。 ところが、エラーマークが出て、セットできない。 エラーは、「中ぶたが閉まっていない」ということらしい。 なかぶたを確認すると、しっかりと閉まってい…
何万字、いや、十万字を越えるという漢字のことを考えていて、思い出したことがある。 ずいぶんと昔のことだけれど、ほとんどすべての漢字を使えるということを売りにしたアプリが、話題になったことがある。 たしか、そんなアプリが二つあったと思うのだが…
八日 つとめて、里の童を道あないとして、きのふの路をいさゝか分て、大金(オホガネ)といふ処の岨に、桜の二三本(フタモトミモト)たてるが朝風に吹さそふをうち見やり彳めば、童の小河に臨(ノゾミ)てものうかがふさま、何ならむとおもへば石斑魚(カジ…
菅江真澄のテキストを校正していて、苦労するのは正確な漢字を探すことだ。 OCR、つまり「光化学文字認識機能」によって、文字画像から文字データに変換させているのだが、時にはとんでもない文字として認識されている間違いがある。 そんな時には、まず、漢…