晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

歴史

大字(おおあざ)と小字(こあざ)って何だろう

子ども頃から、地図を眺めるのが好きだった。 地名にもとても興味がある。地図には、地名がなければならない。 だから、大字と小字があるのは知っていた。 最近は、住所を書いても、大字や小字という文字は省略されている。 大字や小字って何?という人も多…

柏市の城跡

この数ヶ月で、根木内城址(松戸市)、前ヶ崎城址(流山市)、小金城址(松戸市)を訪ねた。 私は、柏市に住んでいるのだが、流山市と松戸市の境界に近いところである。 流山市は徒歩で10分ほど、松戸市は徒歩で20分くらいで行くことが出来る。 私の住む東葛飾には…

地方出版社はどうなってるんだろう

昨年(2019年)7月末をもって、崙書房(ろんしょぼう)が業務を終了し会社を解散した。 崙書房は、千葉県流山市で1970年に設立された出版社である。 設立当初は、千葉県、茨城県に関する文献の復刻版を発行、その後は、地域に根ざした題材を扱った書籍を発行して…

小金城址  松戸市大谷口

本土寺を後にし、小金城址「大谷口歴史公園」に、向かうことにする。 小金城は、千葉氏の家老であった原氏の重臣高木氏の居城である。 高木胤吉は、天文6年(1537年)、小金城を築き根木内城から移り、その後、胤辰、胤則と3代53年の居城となった。戦国末期に…

長距離移動と自転車

子どもたちが小さい頃に、秋田で嫁いでいた姉のところに、何回か家族みんなで自動車で遊びに行った。 常磐自動車道、磐越自動車道、東北自動車道を乗り継いで、700km弱だった。朝早く出発して、途中休憩しながら夕方到着する、と言う感じだった。 新幹線利用…

ランプと振り子時計

先日、薪ストーブと囲炉裏のことを書いた。 あとになって、思い出したのが、「ランプと振り子時計」である。 ランプから、電灯に変わったのは物心がついてからである。それまでは、灯油を使ったランプが照明器具だった。 今では、ランプといえば使ってるのは…

柏という街

私は、千葉県北西部柏市に住んでいる。 柏市は、今は、国道6号と国道16号が交差し、JR常磐線と東武野田線の乗換で賑わう、千葉県北西部の中心的な地域になっている。 しかし、歴史的に見ればかつての柏は、水戸街道沿いの一農村だった。 江戸を出て、松戸宿…

前ヶ崎城址  流山市前ヶ崎

秋の空は、見ていて飽きない。 秋の雲は、芸術の秋というだけあって、芸術的である。 どうしたらこんなにきれいな模様になるのだろう、と思うような雲が毎日見れる。 夏の雲は、躍動的で、モクモクと力強いもの感じる。 秋の雲は、繊細で滑らかな、流れるよ…

国名について調べてみた② 都道府県への移行

律令制による令制国という古い国名に興味があって、調べはじめた。 seiko-udoku.hatenadiary.jp 調べているうちに、これはどうも現在につながっていることなんじゃないか、と思うようになった。 これは、私の勉強のための覚書です。 現在の都道府県制は、1都…

馬蹄の話

馬蹄形ということばがある。 だいたいが、馬のひづめの形。Uをひっくり返した形。みたいに説明している。 その形をしている具体的なものとしては、蹄鉄(ていてつ)というものになる。主に、馬のひづめを保護するために装着するU字型の保護具となっている。 今…

3D映像の故郷

生まれた育った村を離れてから、50年くらいになる。 でも、何年かに一度は帰っている。 姉のところに遊びに家族を連れて行ったこともある。 親戚の葬儀とかで帰ることが多かったかな。 今年も、2月に、伯母さんの葬儀で帰った。 夜行バスで朝着いて、レンタ…

タイムマシンへの招待 比較地図サイト

140年前の地図と現在の地図が、一つの画面で表示できるタイムマシンのようなサイトがあるので紹介したい。 むかしどうだったのか知りたい場所がある、 興味のある場所だったり、今住んでいるところだったり。 空想を働かせていろいろと考えるのが好きである…

いなのなかみち⑦ 菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 七日 あしたの空うちくもり、軒の梢に蜩の集く。 たなばたのうれしからましあしたよりいのり日くらしもろ声にして ふたつ星にたいまつるふみ。 「秋風やゝふいて、けふは…

森林鉄道の時代

人間の記憶は、他の何かと細い糸で繋がっているようだ。 ひとつ引っ張り出すと、それに繋がった何かも引っ張られて姿を現す。 ものごとは、常に他のなにかと繋がっている。 記憶の奥底に積もっていたものが、何かを思い出そうとした途端に動き出す。 先日、…

根木内城趾 松戸市根木内

天気もいいし、散歩に行くことにした。 根木内城址が我が家からいちばん近い城跡である。住所は松戸市になっているが、歩いて行ける距離である。 住んでいるのは、柏市であるが、松戸市、流山市との境界が近いので、次に近い城跡は、流山市の前ヶ崎城址であ…

菅江真澄を旅にかりたてたもの

菅江真澄を旅にかりたてたものは、何だったのだろう。 天明3年(1783年)、30歳の春に、真澄は故郷三河を離れている。 30歳という年齢は、当時どういうものだっただろう。 江戸時代の平均寿命は、30歳とか40歳と言われる。ええっと思うが、これは今で…

天形星神社  流山市長崎

天形星神社 先日、鎌ヶ谷市立図書館に行った時に「迅速測図地図」で見つけた不思議な名前の神社が気になっていた。 流山市に「天刑星神社」という神社があった。調べてみたら、今は「天形星神社」になっている。でも、正確に言うと地図では「天刑星」という…

善九郎物語

数年前に、秋田にある父の実家の当主だった伯父さんが亡くなった。伯父さんの父親は、私の父親の長兄だったが、末子だった父とは親子ほど年齢が離れていた。だから、正確には、私にとっては伯父さんではなく、従兄である。 伯父さんは、「善九郎物語」という…

地図はタイムマシン

明治初期に発行された「迅速測図地図」というものを見たくて、近隣の図書館の蔵書を検索していた。その結果、「迅速測図地図」は、松戸市立図書館と鎌ヶ谷市立図書館にあることがわかった。 柏市立図書館、流山市立図書館、我孫子市立図書館には、「迅速測図…

地形と住宅開発

私の住む「東葛飾」という千葉県北西部は、江戸川と利根川に挟まれた地域である。この辺を、車で走るようになって思ったのは、アップダウンが多いということだ。高台があってもそれほど続かず、低地になってまたすぐに高台になる。 私は、そういう地形を見た…

図書館へ行く

市立図書館が、現在休館中である。 システム入れ替えのため、11月2日まで休館ですとなっていたので、二週間ほど休むことになる。ホームページも使えないとなっていたから、大掛かりである。 棚卸しのための休館なら、毎年あるような気がするが、システム…

歴史を遡る

たいていの歴史の教科書は、はるか昔から始まって、現代に至る。 私の体験で考えると、日本史の授業は、中学校でも高校でも現代までたどり着いていない。 だいたい、昭和の途中で年度終了だった。 こんなことを言うと、いろいろと差し支えがありそうだが、も…

香取神社  流山市向小金

久しぶりに自転車をベランダから引っ張り出して、流山市の「木の図書館」に行った。 帰る途中に、いつも車で通るときに気になっていた神社に寄ってみた。 向小金は、江戸時代初期に小金牧の一部を開墾して成立した新田である。その入植者の鎮守として香取神…

国名について調べてみた① 千葉と茨城

私は、姓氏や苗字とか地名とかが、とても気にかかるところがあって、すぐに調べないではいられなくなったりする。 ここで言う国名は、世界の国々の名前ではなく、 日本の律令制に基づいて設置された地方行政区分である令制国(りょうせこく)や律令国(りつりょ…

千葉県の中の東葛飾

下総国が成立した頃の葛飾郡は、今の埼玉県、東京都、茨城県、千葉県にまたがっていた。その後、いろいろ変遷を経て、明治には、埼玉県北葛飾郡、東京都南葛飾郡、茨城県西葛飾郡、茨城県中葛飾郡、千葉県東葛飾郡となった。現在、郡名として残っているのは…

表か裏か

表日本と裏日本ということばがあった。 教科書でも、使われていたような気がする。 いつのまにか、使われなくなった。 太平洋側と日本海側になっている。 辞書を調べてみると。 おもては、物事の、人の目にふれる部分。また、二面ある物事のうちで、人目につ…

いなのなかみち⑤  菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 甘七日 この里の人々とぶらひ来て、すむは八橋の近きにや、今もみづゆく河やながるゝ、燕子花の咲るやなどとひもて、熊谷直堅のかいつけける。 けふよりは心へだつなかき…

柏の歴史地図 市役所ロビーにて

140年前の柏市 柏市役所ロビーに、明治初期の柏市の地図の大きなパネルが展示されている。 数年前から、このパネルは展示されていて私はその存在に気がついていた。すごいなあ、と思って見ていた。 私が住んでいる光ヶ丘の台地を水源として新柏方面へ流れ…

いなのなかみち④   菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 甘三日 ていけよければ、外島をいづ。このごろの雨にや河水いやまさり、橋々おちながれうせ、天流川は、あら海などのやうに浪うちあぐる。岸まで人々をくり来て、むかふ…

菅江真澄のうた

菅江真澄の旅の日記は、全体に自作の短歌が織り込まれている。短歌があって、菅江真澄の旅の日記は成り立っており、短歌のない文章は考えられない。 しかし、菅江真澄の業績を高く評価してきた研究者の柳田國男は、菅江真澄の短歌を酷評している。 「思い切…