今年の冬至は、12月22日だった。
12月21日の年もあるらしい。
その日は、朝から雨が降っていた。
それほど、気温が下がってはいないので、雪に変わることはないだろうと思っていたら、そのうちに晴れた。
北国は、豪雪で高速道路や国道の渋滞がやっと解消したようだ。
正確には、冬至の頃とか、寒い頃ということだったのかもしれない。
冬至は、太陽の位置が最も低い位置なので、一年で日の出から日没までの時間がもっとも短い日なのだという。
だからといって、もっとも寒いというわけではない。
なんか、不思議な気もする。
私の育った秋田では、寒くて雪が多いのは、2月ごろだったかな。
子どもの頃、私が食べていた「いとこ煮」は、カボチャとアズキを甘く煮たものである。
「いとこ煮」というのは、日本の各地に伝わる郷土料理で、地域によって、材料、調理法に違いがあるらしい。
私の育った地域は、甘い「いとこ煮」だったので、そういうものだと思っていた。
寒い時期に、甘いものを食べて、元気に過ごそうとしてるのだろう。
でも、ウィキペディアによると、「いとこ煮」は甘いだけではなく、味噌味や醤油味のものもあるらしい。
材料も、ダイコン・ゴボウ・サトイモ・クワイ・コンニャク・ニンジン・豆腐・ゆであずき、など野菜全般である。
Yahooで「いとこ煮」を検索して、画像に表示を切り替えてみたら、出てきたのはほとんどが、かぼちゃとあずきの「いとこ煮」だった。
こんな感じである。
現在は、「いとこ煮」といえば、かぼちゃとあずきのいとこ煮になってるのだろうか。
全国各地に伝わってるという「いとこ煮」は、甘いのはあまり無くて、味噌味や醤油味がほとんどである。
私の郷里のような甘い「いとこ煮」はないようだ。
山形県庄内地方の「いとこ煮」が、甘いものであるが、これは小豆と餅米の「いとこ煮」である。
これは、餅米の上にあずきをのせて煮て、砂糖と塩で味付けするのだという。
「いとこ煮」というよりも、「お赤飯」の仲間と言ってもいいだろう。
これで、思い出したのは、わたしの郷里の「お赤飯」である。
東京育ちの妻は、「お赤飯」には、ごま塩をかけて食べる。
売っている「お赤飯」にも、「ごま塩」が小さなビニール袋に入ってついてくる。
私が子どもの頃食べていた「お赤飯」は甘く味付けされていた。
考えたら、このことは以前にもこのブログに書いたような気がする。
お赤飯は、和菓子屋さんで売ってるのだから、本来甘いものじゃないのか。
確か、津軽地方の方のYouTubeのビデオで、津軽の「あるある」として取り上げられていた。
津軽のお赤飯も、甘いと言っていた。
夕飯の買い物にスーパーに行ったのだが、その時には「いとこ煮」をつくる気になっていた。
カボチャは、半分に切られてるものを買った。
売り場に、サツマイモもあったので、大きめのを一本買った。
あとは、ゆであずきであるが、食材缶の売り場を探したら、甘さ控えめというのがあった。
レシピを見たら、とても簡単である。
水に醤油を加えて、5分煮るだけである。
ゆであずきが、甘さ控えめの場合は、砂糖を調整するとなっていた。
カボチャを切るのに、皮がかなり硬かったので、つい煮すぎたら,火が通り過ぎて、柔らかくなってしまった。
カボチャが、形を残していない「いとこ煮」になってしまった。
ついでに、サツマイモも蒸してみた。
サツマイモは、なんの味付けも必要なくて、ただ蒸すだけで大丈夫だ。
これも、私の好物である。
カボチャとアズキの「いとこ煮」に、サツマイモも小さく切って入れてみた。
私にとっては、最強の「いとこ煮」である。