2022-01-01から1年間の記事一覧
十日 みちつきたりといふまゝ、ふねにのりて川ひとつ越て、雪のなか路をかいわけ行くば梭はしとて、木を間遠にあみたるに雪のいたくかゝりて、日のてれるに半けち行たるを、見るだにおそろしき谷川のどよみながるるを、人にたすけられて、からうじてわたりぬ…
この何ヶ月か、近隣の図書館を所蔵の古地図のために訪ねていた。 柏市立図書館、流山市立図書館、松戸市立図書館、鎌ヶ谷市立図書館、千葉県立西部図書館。 このすべての図書館まで、歩いて行ってきた。 このブログでも、何回も書いている「フランス式彩色地…
孫娘が、もうすぐ6歳になる。 来年は、早いもので小学生になる。 今の時代も、小学生はランドセルを背負っている。 孫娘は、紫色のランドセルがいい、と言っている。 赤と黒しかなかった我々の時代、数種類しかなかった息子たちの時代と違って、何十色もある…
NHKのテレビ番組「日本人のおなまえ」が、3月末で終了した。 姓氏や地名などにとても興味がある私は、楽しみにしていた番組だったので残念である。 レギュラー化してから、5年になるらしいが、そのうちに再開しないものだろうか。 おなまえと言っても、姓名…
三十日 しほこし(塩越)をたつ。 大汐(塩)越(象潟町)の村を出て、飛(金浦町)といふところに至る。 いにしへ、みちのおくのしほがまひとつとび来けるとて、今神とあがめて、村をもとびと附たり。 そが沖のとびしま(飛島)、波路はる/\゛と見やられ…
いつからか、アルビノーニとボッケリーニがお気に入りの音楽家になっていた。 だいたい、このふたりを交互に聴いている。 もともとは、私のお気に入りはシベリウスだった。 けれども、シベリウスはけっこう重厚である。 もっと気楽に、音楽を聴きたくなって…
冬佳影さんの時代小説を読んでいる。 このところしばらく、野村胡堂さんの銭形平次捕物控を読んでいたが、今は中断している。 銭形平次捕物控は、青空文庫の作品リストを見ると、あと70作品くらいは残っているようである。 まだ、入力されていないものもある…
柏市立図書館本館に出かけることにする。 目的は、所蔵されている地図のコピーである。 それだけだと、それほど時間もかからないので、あと二か所寄ることにする。 柏駅に近いところにある「鹿島神社」と建物名はわからないがやはり柏駅に近いところにあるビ…
甘八日 きのふのやうに雨風すれば、はが/\゛しからじ。 はる/\゛ヽこゝをさし来て、ほゐなうかへらんもうければ、晴ぬかぎりは、 「海士のとまやにあまた旅ねぬ」 と、顕仲朝臣ののたまひしも、げにもとおぼへて、けふはあたり見ありく。 此磯のなのりそ…
天気予報では、夕方には雨が降りそうだが、昼間は大丈夫そうだ。 我孫子市立図書館に返却する本があるので、歩いて行くことにする。 自転車も考えたが、歩いた方が気持ち良さそうである。 天気が崩れる前に、帰って来れるだろう。 ついでに道の駅しょうなん…
墓参りに行ってきた。 お彼岸の時には行けなかったので、しばらくぶりだった。 孫娘を預かる日だったので、いっしょに行った。 いつものように、妻の父の墓と私の父母の墓の二箇所である。 墓石に水をかけてきれいにして、まわりの枯れ葉を拾って、雑草を抜…
「地表面を上空から斜めに見下ろしたようすを図に描いたもの。俯瞰図(ふかんず)ともいう。起伏のある土地に用いることが多い。立体感や遠近感がよく表され、土地の状況を把握しやすい。しかし、地図のように、距離、方向や面積を正しく読み取ることはむずか…
ふとした拍子で、むかし聞いていた曲がよみがえったりする。 フォークやロックを聴き始めた中学や高校の頃の歌である。 フォークもロックも、同じ頃にやって来たような記憶がある。 フォークは、カレッジフォークとか言われて、フォークギターを持って学生風…
アマゾンのタブレットを使うことにした。 現在、タブレットはiPadを使っている。 このブログも、iPadを使って書いている。 でも、iPadは妻のためのものである。 自分用のタブレットが欲しくなったのだ。 寝ころんで、タブレットを見ていることが多いが、長時…
柏駅の近くに用事があったので、出かけた。 鉄道で一駅分あるので、ふつうは歩く距離ではない。 天気もいいことだし、運動のために歩いて行った。 この数日陽気がよかったので、桜はだいぶ散っていた。 柏レイソルのサッカー場前を過ぎて、交差点にある日立…
廿四日 雨ふればあるじの上人、けふはなにくれかたらん、とゞまりてと、せちに聞え給へば出たゝず。 ー湯あみの日なれば、大鼓、なる神の頻がごとくにうちならして、開山禅師の御杖をまつさきによこたえ、手ぬぐひ、香炉など、あまたのすけとり/\゛にもち…
「鳥瞰図」を見に柏市立図書館の本館に行ってきた。 「千葉県市街鳥瞰図」というものが、蔵書としてあることがわかったからだ。 この鳥瞰図は、松井天山という方が、昭和2年(1927)から昭和13年にかけて作成したものである。 保存されていた1市25町26枚の鳥瞰…
今年はなかなか桜が咲かないな、と思っていたらいっきに咲いた。 あっという間に、満開だ。 サイクリングで、江戸川を走って柴又まで行くことにした。 この2年ほど、柴又の桜を見ている。 昨年は、帝釈天にお参りして、京成金町駅前の寅さんにもあいさつした…
一年前に、このタイトルで、 ハーバート・G・ポンティングの「英国写真家の見た明治日本」について、取り上げた。 ポンティングは、南極体験隊にも同行した職業写真家であり、日露戦争に従軍したことが縁で来日して、その後3年間日本に住んでいた。 原著は、…
廿一日 あさとく山岨のみちをくれば、山谷の紅葉いとよし。こを、しばし見つゝたゝずみて、 うすくこき蜂の?の紅に山ははぐろの名に似ざりけり 瀬川(添川-東田川郡藤島町)、二か沢、添津、山崎、苅河(以上立川町)、かゝるところを過来れば、阿古谷稲荷…
これは、私の日本の歴史の勉強のための覚書です。調べたこと、考えたことを書きとめてます。 令制国というものに興味があって、気が向けば調べたりしています。 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県からなる東北地方であるが、明治維新まで…
妻の母が入院している病院の会計カウンターに座っていた。 月に一回、入院費の支払いのためである。 担当者の背後に、PPC用紙のストックが積んであった。 その日はたまたまそれが目についた。 A4,B5,A6というサイズのコピー用紙だった。 私は、40年ほど事務…
松ヶ崎城址の桜を見に行った。 早咲きの桜が満開だった。 松ヶ崎城址は、高台の上部には何もなく、芝生になっている。 土塁や空堀の跡が残っていて、説明板も設置されている。 そして、何十本かの桜が植えられている。 いつ来ても、ほとんど人影はない。 昨…
国土地理院について、ウィキペディアでは「地理空間情報当局」であり「国家地図作成機関」であると記載している。 国土交通省の特別機関である国土地理院本院は、つくば市郊外にある。 茨城県に出かける機会が多かった我が家にとっては、「つくば市」は筑波…
二十日 空ことなし。 比日羽黒山(東田川郡羽黒町)にまうでんとて、やを出て、やがて梵字川のへたをつたふ。 此みなかみは月の山の雪消の水、湯殿山のしたゝりといふ。 赤河といへるを舟にて渡り、三橋(東田川郡羽黒町)といふところに来けり。 三ところに…
菅江真澄の文章を、テキスト入力している。 OCR処理したテキストの認識誤りの部分を訂正していく。 たまには、ひらがなやカタカナの誤りもあるが、ほとんどは漢字、特に画数の多い複雑な漢字である。 それを、IMEパッドを使って、目的の漢字を探して正しい漢…
車のカーステレオで、カウント・ベイシーのCDをかけていた。 図書館で借りてきたCDである。 音楽を聴き始めた頃、カウント・ベイシー"Count Basie"はすでにジャズの世界の大御所だった。 そのわりに、ちゃんと聴いたことがない。 曲名を見ても、ほとんど知っ…
久しぶりに、県立の西部図書館まで歩いた。 このブログでも何回か書いた「フランス式彩色地図」が、蔵書として所蔵されてないかなと思ったのだ。 これは、関東地方について2万分の1の縮尺で、明治初期に921枚が日本陸軍によって作成された。 明治19年(1886年…
コロナのワクチン接種の3回目に行ってきた。 私の住んでる街では、やっと2月から始まったようだ。 接種券がやっと届いたので、さっそく近所の病院に申し込みの電話をした。 いっしょに届いた対象医療機関の一覧表に、ワクチン接種専用回線の番号が載っていた…
菅江真澄の旅日記を、電子テキストに入力している。 全集第一巻の最終の日記となる「外が浜つたい」を入力していた。 天明8年(1788年)、真澄は南部領から津軽領三厩を目指して歩いていた。 蝦夷地への渡航のためである。 すでに、天明5年に秋田から津軽に入…